日本体育大学柏高等学校 熊井允人先生

基本情報

日本体育大学柏高等学校
熊井允人先生

モード名:【理数演習】君もガリレオだ!「実におもしろい」
対象:高校生
教科:理科・数学

▼ポイント
フィードバックと提出システム
AIからのフィードバックを受け取り、対話内容を画像として教科担当へ提出することで学びを振り返りながら進めます。

対話型の学び
生徒が授業で学んだ知識をアウトプットし、それを基にした問題作成と解答を通じて、思考力や表現力を養成します。

生徒主体の問題調整
AIが生成した問題の難易度を生徒自身が調整・再構成することで、自ら考え、解答する力を育てます。

A:学校改革組織である、教育研究部部長として、また特進コース長として、カリキュラム再検討を進める一方、学内予備校の担当者として受験指導歴を10年以上経験しています。現在、教育活動の幅を広げるため地域の企業や大学と連携した探究的な活動を実施しています。2020年からは商工会議所と覚書連携を交わし、アントレプレナーシップ教育を探究学習として本格導入しました。助成金を活用した研修も実施し、学校改革を進めています。
ロイロ認定イノベーターおよびデジタル推進委員。Google事例校、ロイロ認定校。

<概要>
従来の理数系の演習やり方をAI活用により創造的に変えるモードです。
授業で、理数科目において先生の講義から知識や技能を学んだ後は、問題演習が用意されドリルなどを解いて理解の定着を測る場面も少なくありません。それをより良い活動、学んだ知識を思考・表現することはできないかと考えた末に、対話を重視して生成AIを活用し問題作成と解答を行い思考力・表現力を養います。 自分で学んだ内容をフィードバックしながら学び続けることが出来ます。

<生徒の活動>
※単元の知識や技能の習得後の演習時や講義形式の授業終わりの10分で活用しています。
①生成AIに授業で学んだことをアウトプット
②AIが生徒に対してその知識をいかして解答できる問題を作成
※問題はできる限り記述形式やグラフ形式で思考できるような内容、しかしながら解答は対話ベース。
③生成AIから問題がはきだされた後は、生徒自身で難易度を生徒自身が調整して問題を再構成
④調整した問題を自分で思考し解答を生成AIに答える
⓹生成AIからフィードバック ⑥対話した内容をスクリーンショットで画像を教科担当へ提出

<背景・目的>
理数系は問題を解いて点数を取るという強制学習のイメージから脱却したい、公式を覚えるのではなく、概念や原理を理解し、物事を見え方・考え方を本質的な学びにつなげて欲しいという考えから作成しました。

A:先生からは、「学んだ内容を現実の出来事と照らし合わせて活用できる場面が増えたことで、生徒が学びをさらに深められるようになった」との声が寄せられています。
生徒からは、「自分たちで学んだ内容を整理し、それを活用できる機会が増えた。学んだ内容が日常生活とどのように結びついているかを理解できて、とても新鮮です。また、先生から出された課題ではないので、自分の力を試せるのが楽しい」といった感想がありました。

A:生徒が適切に活用できるよう、活用モラルの確保が重要です。そのため、先生側が会話ログを閲覧し、使用状況を管理していることを生徒に伝えるとともに、モードを活用した履歴を画像などで提出させる仕組みを導入することが有効です。これにより、生徒がルールを守って利用する意識を高めることができます。

浸透を図るには、授業形式を見直し、講義形式から探究的な学びを促進できる形式へとシフトすることが必要です。また、副教材と同じような感覚で日常的に活用できる環境を整えることで、生徒にとって親しみやすいツールとして定着させることが可能です。

A:今後は、このモードの正確性をさらに向上させることを目指しています。そのために、活用データを蓄積し、分析を進めることで、より精度の高い教材として活用できるよう改善を図っていきます。

A:生成AIを活用してより良い学びを創り出すサポートアイテムとしてぜひご活用ください!

  • 先生からは「学びを深める場面が増えた」、生徒からは「知識を活用する機会が楽しい」という好意的な評価。
  • 学びが日常生活や現実と結びつく体験を生徒に提供。
  • AIモードの正確性を高め、精度の高い教材として活用できるよう改善を継続。
  • 探究型授業へのシフトと活用モラルの確保で、教育現場への定着を目指す。