
スクールAIで授業改善!
曽根 由利恵 先生
モード名:授業分析AI
対象:教員(授業改善支援)
教科:全教科(特に発問や授業改善に関する分析)
▼ポイント:
・授業の録音データをAIで文字起こし・分析し、授業改善に活用
・良い発言を抽出し、さらに改善するための提案をAIが提示
・ポジティブなフィードバックを先に行うことで、教員が受け入れやすくなる工夫を実施
<モードのお試しはこちら>
▷モードお試し:授業文字起こしをAIで分析する
Q:まずは自己紹介をお願いします。
A:美里町立美里中学校で国語を担当している曽根由利恵です。今年で教員歴15年目になります。現在は1年生の担任をしており、昨年度は3年生の主任をしていました。また、授業研究部の部長として、先生方の授業改善を支援する役割も担っています。生徒会も担当しており、学校全体の教育の質を向上させるための取り組みを進めています。
Q:作られているモードの名前と概要、その背景と目的を教えていただけますか?

A:私たちの学校では、先生方の授業改善を目的として「授業分析AI」を活用しています。このモードでは、授業の音声を文字起こしし、それをAIで分析することで、先生方の授業の質を向上させる手助けをしています。
背景として、授業改善の一環として全ての先生が「1人1授業研究」に取り組むことが求められていました。その中で、より効果的な授業改善を進めるために、AIを活用して授業の発話分析を行うことにしました。目的は、先生方が自分の授業を客観的に振り返り、生徒の理解を深めるためにどのような工夫ができるかを明確にすることです。
Q:具体的な活用方法を教えていただけますか?

A:授業研究部では、先生方の授業をボイスレコーダーで録音し、それを文字起こしした後、AIに分析を依頼しています。
具体的には、AIには以下のような指示を出しています。
- 授業中の教師の良い発言を5つ抽出する
- より生徒の思考を促すための発問の仕方の提案を出す
例えば、ある先生の発問について「この質問は、よりシンプルにした方が生徒の思考が深まる」といったフィードバックをAIが提示してくれます。AIのフィードバックを受けて、先生方は授業の発問や説明の仕方を見直すことができるようになりました。
また、先生方がAIに指摘されるだけではなく、最初に良い発言を褒めてもらうことで、ポジティブなフィードバックを受け入れやすい環境を整えています。これにより、先生方が「自分の授業をもっと良くしたい」と前向きに取り組む姿勢が生まれました。
Q:実際の導入効果や教員・生徒の反応はいかがでしょうか?

A:多くの先生方が「こんなフィードバックがもらえるのか」と興味を持ち、授業の改善につなげることができました。特に発問の工夫については、「なるほど、こういう聞き方をすれば生徒が考えやすくなるのか」といった新たな気づきを得ることができました。
ただし、AIのフィードバックはあくまで授業の文脈を考慮しないため、「この場面ではその発言を変えるのは難しい」という意見もありました。それでも、概ね参考になるフィードバックが多く、先生方が授業の質を高めるためのヒントとして活用できると感じています。
生徒の反応については、直接授業中にAIを活用する機会はまだ少ないですが、先生方が改善を重ねることで、より理解しやすい授業が増えているのではないかと思います。
Q:導入に際する注意点や浸透するための工夫について教えてください。
A:まず、すべての先生方に1回はこの取り組みを経験してもらうことが重要でした。どれだけ良いツールでも、実際に使ってみないとその効果を実感しにくいからです。
また、AIのフィードバックを授業改善につなげるには、先生方の意識改革も必要でした。「AIが言ったから変えなければならない」という受け身の姿勢ではなく、「AIの意見を参考にして、自分の授業をどう良くできるか」という前向きな姿勢が求められます。先生方が納得感を持って活用できるように、ポジティブなフィードバックを重視した設計を意識しました。
Q:今後の展望についてお聞かせください。
A:現在は主に先生方の授業改善に活用していますが、今後は生徒自身がスクールAIを活用できる機会を増やしていきたいと考えています。
例えば、生徒会活動の中で「こういう取り組みをしたいけど、どういう方法があるかAIに聞いてみよう」といった形でAIを活用する場面を作ることができれば、より自主的な学びが促進されるのではないかと思います。
また、授業研究においても、より詳細な分析ができるようなAIの活用方法を模索していきたいと考えています。
Q:スクールAIに興味を持っている先生方へメッセージをお願いします。
A:まずは試してみることが大切です。特に、AIの出力は質問の仕方によって大きく変わるため、「どのように指示を出せば、自分の求める答えが返ってくるのか」を試行錯誤することが重要です。
また、AIの意見をそのまま受け入れるのではなく、「どこを活用するか」を自分で判断する視点も大切です。ぜひいろいろな活用方法を模索しながら、授業改善に役立てていただければと思います。