
AIとの対話で振り返りは深まるのか
― 小規模校で見えた効果と課題 ―
若松 優 先生
アプリ名:【算数】授業の振り返り
対象:小学生
教科:算数
▼ポイント:
・AIとの対話で、振り返りにおける思考の言語化を実現
・振り返りを起点に、発展問題までつながる学びの流れを構築
・テンプレート活用により、誰でも始められる実践的なAI活用
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Q:まずは自己紹介をお願いします。
A:本年度の人事異動で本校に赴任し、現在は第4学年の担任をしています。
本校は小規模校で、複式学級と単学級がある学校です。体育科については、1・2年、3・4年、5・6年の学年ブロックごとに指導しています。
Q:作られているアプリの名前と概要、その背景と目的を教えていただけますか?
A:アプリは大きく作り込んだものではなく、スクールAIのテンプレートを基本に、少しアレンジして活用しています。
算数科や体育科の授業において、振り返りをAIとの対話形式で行い、その内容をもとに類似問題や発展問題へとつなげる設計にしています。従来のようにノートに書くだけの振り返りよりも、対話形式の方が、自分の考えを整理しながら相手に伝える形で振り返ることができるのではないかと考えたことが背景にあります。
Q:実際の導入効果や教員・生徒の反応はいかがでしょうか?
A:従来は形式的になりがちだった振り返りが、対話を通して思考を伴う活動へと変化してきたと感じています。
新しい取り組みということもあり、子どもたちの関心は高く、意欲的に取り組む様子が見られました。
AIとの対話を通して、自分の考えを整理しながら言葉にしようとする姿が増えた点は、大きな変化だと感じています。
一方で、本校は小規模校で日頃から子ども同士の関係性が深いため、友達との対話の中でこそ、より深く考えが広がる場面もありました。
AI活用の効果を感じると同時に、人との対話の価値も改めて実感する機会になりました。
「振り返りはAIで深まるのか」という問いに対しては、使い方次第で深めることはできるが、人との対話との組み合わせが鍵になると感じています。
Q:導入に際する注意点や浸透するための工夫について教えてください。

A:人との対話に比べて、AIとの対話は文章が短く終わってしまうことがあると感じました。
そのため、
- できるだけ具体的に入力するように指導する
- 納得のいく文章になるまでAIとやり取りを続ける
といったように、プロンプトや指導の仕方を工夫することが大切だと感じています。
AIを活用する中で、どのように問いを投げかけ、学びを深めるかという教師の役割の重要性も改めて感じました。
Q:今後の展望についてお聞かせください。
A:AIを授業でどのように活用できるのか、さらに可能性を検討していきたいと考えています。
本校ではAIドリルなども活用しているため、授業だけでなく校務での活用方法についても考えていきたいと感じています。
Q:スクールAIに興味を持っている先生方へメッセージをお願いします。
A:AIと聞くと、導入に不安を感じる先生方も多いかもしれません。
しかし、まずは実際に使ってみて、どのように活用できるかを模索していくことが大切だと思います。試しながら、自分の授業に合う使い方を見つけていくのが良いのではないでしょうか。

